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No.11
サイダーハウス・ルール The Cider House Rules 1999/米
製作リチャード・N・グラッドスタイン
監督ラッセ・ハルストレム
脚本ジョン・アービング
原作ジョン・アービング
撮影オリバー・ステイプルトン
音楽レイチェル・ポートマン
出演トビー・マグワイヤ / シャーリズ・セロン / マイケル・ケイン / デルロイ・リンド / ポール・ラッド / ジェーン・アレキサンダー / キャシー・ベイカー / エリカ・バドゥ / キーラン・カルキン / ケイト・ネリガン / ヘビー・D / K・トッド・フリーマン

アメリカ映画
最近、お気に入りの監督の映画です。この監督は、スウェーデン出身、スウェーデンで数本監督した後にハリウッドで活躍しています。作品には、「ショコラ」「シッピング・ニュース」などがあります。人間の描写は、とても細かく見るものに伝わってきます。
1枚組
本編126分、メイキング、未使用シーン、予告編、TVスポットが収録されています。メイキングは、約20分あり作品の背景などが原作者などにより解説されています。スティブ・キングが解説をしているのも面白いです。各メニューに行った時に項目が一つ一つせり上がって来るのは、いらいらします。その間、項目も選べませんし・・・ケースは、トールタイプ(最近は、CDタイプのケースはないですね)です。
CGがなくても
この映画、特殊効果を使っていないのです。最近のアメリカ映画が日本で上映される時、広告などで見られるのは、宣伝効果もあるとは思うのですが、お金を使った大作ばかりです。この映画は、違います。じっくりと人間を描いています。
冒頭のシーンで、この孤児院がある場所を人里離れているところと言う感じを汽車と駅、雪と山という要素で上手く表現して、この場所は、隔離されているという事を上手く表現しています。これにかぶるピアノのメロディーの曲も哀愁を誘います(ちょっとこのメロディーライン使いすぎですが・・・)。この映画のベースは、父親と子供の関わりです。しかし、ここでの父と子は本当の親子ではありません。主人公は、スパイダーマンで主人公を勤めたトビー・マグワイヤです。彼は、頼りなさそうで芯の通った役をやらせるととても上手いです。この映画の主人公も、どこか自分に自信がなくこれからどうすれば良いかを悩んでいます。この頼りない主人公を自分の子供のように接するのが、マイケル・ケイン演じる医者です。とても厳しくでも優しく息子を見守っています。答えは、自分で出させるという姿勢は、今の親にかけているところではないでしょうか?つけはなすのではなく、見守っているのです。この人間の細やかな心の変化をラッセ監督は、見事に表現していきます。
映画というものの素晴らしさを改めて感じさせられました。日本で映画館で見ることができる映画は、アメリカ映画全体を表しているのではなく、興行収益をあげるために日本で上映されている映画で、アメリカ映画には、とても素晴らしい映画がまだあるんだということも感じました。私は、最後ちょっと泣いてしまいました。
評価
この映画は、すべての方に見ていただきたい映画です。ランクAです。ちなみに旭川のヤマダ電気には、売っていませんでした・・・やはりDVDの品揃えもよく売れるものを置く傾向がありますね・・・商売だから仕方がないですね・・・